やる気について(6)

淡蒼球を刺激する最後のスイッチは、スイッチIです

Iは「Ideomotor(イデオモーター)」のI。「なりきる」ことによってはいるスイッチです。

(Ideomoterとは、「観念運動」ともいわれ、いろいろな場面で観察されている脳の現象。周囲の人や物によって、本人が気づかないうちに「暗示」がかけられて、それに見合った行動を無意識にとってしまうという現象。)

今回、淡蒼球を動かす脳部位は前頭葉。イメージや想像力などをつかさどる場所です。「なりきり」によってイメージを大きくし前頭葉が活性化、その思いが強ければ強いほど淡蒼球が刺激されます。例えば「ダンス」なんかは、普通に何も考えず踊って練習するより、憧れのダンサーになりきって踊ったほうが「やる気」も出て早く上達します。また、吊り橋の上で怖くてドキドキしていると、脳はそれをトキメキと勘違いして、隣にいる異性を好きになってしまう(吊り橋効果)のも一緒です。

受験だと、僕は志望大学に合格する(合格した)となりきることで、淡蒼球が活性化。だから、机の前に「○○大学に合格。おめでとう。」と紙に書いて張っておくのもいいかも。馬鹿らしいと思いながらでもやってみると、脳は意外と騙されやすいですから、今まで何げなく過ごしてきたことも、行動に変化が出てくるはず。

とにかく脳は、騙されやすい。なりきる⇒騙される⇒思い込むことで、前頭葉を活動させ、淡蒼球を刺激させていきましょう。

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