記憶の種類と年齢の関係≪勉強法 Final≫

「知識記憶」「経験記憶」ともう一つの記憶は、「方法記憶」というのがあります。自転車の乗り方など、「手順」や「やり方」の記憶です。言葉では説明しにくい「体で覚えた記憶」ってやつです。

人間の成長過程で、子供から大人になるにつれて最も早く発達するのがこの「方法記憶」です。続いて「知識記憶」、最後に「経験記憶」と発達していきます。つまり、記憶の種類は年齢によって変わります。だから、年齢に適した勉強方法を取らないといけません。

赤ちゃんは「方法記憶」が発達しています。だから、ハイハイやよちよち歩きなど体で覚える方法はよく身につきます。幼稚園、小学生と年齢が上がるにつれ「知識記憶」が発達しだし、漢字や九九など丸暗記で覚えることが得意になってきます。中学生でもまだまだ「知識記憶」の能力が高いので、試験範囲を丸暗記してテストで高得点も叩き出せたりします。

高校からの勉強方法

しかし、高校生になるとその「知識記憶」よりも「経験記憶」が発達してきますので、丸暗記作戦は通用しなくなってきます。「以前のように覚えられない」と感じている人は、記憶力の低下じゃなくて、記憶の種類が変わっただけなのです。

高校生からは、「物事をよく理解して、理屈を覚える」という能力が発達してきますので、勉強方法もそういう作戦に変えなければなりません。一刻も早く「知識記憶」に頼った勉強方法は捨ててしまおう。

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